EOS 1DMarkUNの実写性能

 2006年11月4日 20DのAF性能と連写速度に満足がいかず1DMarkUNを購入しました。1DMarkUNを入手後,20Dの時と同様にレンズとの相性テストを行いましたが,プロユース機にしてはAF精度のバラツキが大きいのではと20Dを含めて手持ちのレンズ全て(5本)をCANONのサービスセンターに出しました。費用は1DMarkUNが補償範囲内なので無料です。この時,絞り込む(F値が大きい)ほどAFのバラツキが大きくなることも説明しました。
 11月22日 調整が完了しました。修理表には以下のように記載がありました。・・・・原文のまま
 【各部点検しました。AF検査いたしましたが異常ございませんでした。製品規格内となっておりました。出来る範囲で,AFレンズとセットで再調整いたしました。】この文章は良く見かける定型文章で20Dの時も同じでした。カメラのAF精度で「規格範囲内」とは「被写界深度相当」を現しているようです。条件によっては,相当広い範囲(あまい規格)と思います。
 調整後に,1DMarkUN,20D共に確認試験を行いました。その結果はここです。しかし,AFバラツキ量は殆ど改善されていませんでした。20Dに関しては悪くなったような気がします。そこで,このAFバラツキが実写においてどの様に影響するかの試験を行うことにしました。

1.AF性能・解像度テスト

1.1 EF300mmF4L IS解像度及びAFのバラツキ
 手頃なIS付きレンズです。ISが着いている分だけ解像度が悪いとされています。当然試験はISをオフにしました。

1.2 EF400mmF5.6L解像度及びAFのバラツキ
 価格の割に高解像として評価の高いEF400mmF5.6Lを使用して実写性能を検証してみました。

1.3 EF500mmF4.5L解像度及びAFのバラツキ
 高解像として評価の高いEF500mmF4.5Lを使用して実写性能を検証してみました。

被写界深度について
レンズから被写体までの距離をLとしてその被写体に焦点を合わせると,被写体の前後にボケが許容錯乱円(解説省略)以下になる領域が広がります。この領域の大きさを被写界深度と呼びます。被写界深度は被写体より前方に広がる前方被写界深度と反対側の後方被写体深度にわけることができます。式で表すと,

前方被写界深度

後方被写界深度

 となります。但し,
 δ:許容錯乱円の直径=0.0263mm(これが1DMarkUNに使用されているC-MOSの数値)
 F:レンズの明るさ
 L:被写体までの距離
 f:レンズの焦点距離